Raycast

キーボード中心のランチャーからアプリ起動・コマンド実行・AI ワークフローまで一気に呼び出す。

AI Assistant
Platforms
macOS Windows iOS
Pricing Freemium

Raycast はキーボードだけで完結する生産性ランチャーで、Spotlight を置き換えるつもりで作られた、より高機能なコマンドパレットです。アプリの起動、ファイル検索、クリップボード履歴の管理、スニペット展開、ウィンドウマネジメント、各種 AI モデルへの問い合わせまで、すべてひとつのフローティングウィンドウから呼び出します。マウスを触らずに済む、というのが Raycast の最大の主張です。

会社は Thomas Paul MannPetr Nikolaev という Facebook 出身のエンジニア 2 名が 2020 年にロンドンで立ち上げました。macOS アプリを先にリリースし、2021 年 10 月に拡張機能の API とストアを公開、2024 年 9 月には Windows と iOS への展開を目的に Accel リードで 3000 万ドルを調達しています。2026 年 5 月に公開された Raycast 2.0 パブリックベータは、同じコアが macOS と Windows の両方で動く初めてのバージョンです。

拡張機能のエコシステムは Raycast の本体と言っていい部分で、いったん依存するとなかなか離れられません。拡張は TypeScript と React で書き、公式の @raycast/api パッケージを使用、ホットリロード対応、ストア公開前にレビューが入ります。GitHub、Linear、Jira、Figma、Spotify、Notion、1Password、AWS、Vercel、Cloudflare など、開発者が日常的に触るサービスはほぼ網羅されています。フルの拡張を作るほどでもない場合は、Script Commands でシェルや Python、Node スクリプトをそのままランチャーに組み込めます。

日本のユーザーが気になる料金まわりですが、macOS アプリ本体は無料で、ランチャー、クリップボード履歴、スニペット、ウィンドウ管理、ファイル検索、コミュニティ拡張は無料プランで全部使えます。Pro プランは年払いで月額 8 ドル、月払いで 10 ドル。OpenAI、Anthropic、Perplexity、Mistral、Google、xAI にまたがる Raycast AI、BYOK、Mac 間のクラウド同期、無制限クリップボード履歴、カスタムテーマ、翻訳機能がつきます。さらに上位モデルを使う Advanced AI が +8 ドル、Teams(12 ドル/ユーザー/月)と Enterprise ではスニペット共有、SAML/SCIM、AI ガバナンスにも対応します。支払いは Stripe 経由のクレジットカードで、円建て決済には未対応です。

Windows 10/11 版は WinGet 配布のパブリックベータで、専用のチェンジログがあり、2026 年 Q4 に macOS との機能パリティを目指すと公言されています。iOS のコンパニオンアプリもあり、クリップボード同期やコマンド実行を外出先からも使えます。なお Raycast 本体の UI は英語のみで、日本語ローカライズはありません。日本語検索や翻訳が必要な場合はストア上の Easydict、有道、DeepL 系などの拡張で補うのが定番です。